初めてのメールから実際に会うまで
現在の我が国では、たまたま結婚を望む異性同士が、メールから出会いを経て結婚へとゴールインできる時代ともなりました。ともすると、インターネットという、見えない世界に様々な危険をはらむこと、どなたもご存知ではあると思いますが、出会いのチャンスが世界中に広がるという利便さもまた多くの人々の関心ごとでもあるのが事実でしょう。
では、初めてメールを受け取ったとき、どんなメールだとうれしいか。そして、その後のメールのやり取りはどのようにすれば、出会いまで実現することが出来るのでしょう。一つの例として、私の経験がお役に立てばと思います。
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まずは、その仕掛け人は私のほう。平成13年4月初旬、私はこれで11回目のメール交換のお願いのメールを送りました。というのは、当時の私は、はや57歳の熟年離婚者だったから、のんびり相手探す時間がない。何しろ、58歳の間に再婚したいと思っていたからなんです。
この際、男女に関係はなく、年齢に関係なく、結婚を願う気持ちに偽りがなければ、自分から行動しましょう。これがまずはの始まりです。
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さて、これはと思う方は、初婚でした。年齢は5歳下の52歳。
見せてもらったプロフィールだけで、私が選んだ理由がはっきりしてます。世界中を歩き回った、その経験がやたらと興味をそそったことと、外を知ってる人はそれだけ価値観に広がりがあると信じてたから。
自分の結婚相手を選ぶ基準がはっきりしていることが、次に大事なことでありましょう。インターネットの落とし穴にはまらないのが最低条件ですものね。
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文字通り、「始めまして」のご挨拶からですが、こちらからのプロフィールはご覧いただけるわけですから、形どおりのお願いです。「よろしければ、メール交換いたしませんか?」
こちらからの初めてのメールに、書きすぎるのは止めましょう。現在、シングルライフを楽しまれておいでか、それだけを確認すればいいと思います。すでに、お相手にこのメールを送るときには、その方がすでに誰かと進行中の場合だって、当然ですが、ありうることですよね。
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その返事が、思いのほか早かったのが忘れられません。ここで第4の注意事項。自分で相手を選んだ場合こそ、その責任はすべて自分にあることです。もしも登録していてメール交換を望む場合であるならば、メールチェックだけは欠かさないでおきましょう。早いお返事がまず、一番うれしいものです。
ここで、後日談を一つ。
私は、登録後、まだ数ヶ月だったと思うけど、相手の方はほぼ1年近く登録されたまま。そろそろ、退会しようかと思ってたそうな。そんな折の偶然のメールの到来が、幸運というべきかどうか。私は出会いのチャンスをうまく得ることが出来たけど、幸運は気が付かぬところで、逃げていきます。自分のすることは常に全力投球をいたしましょう。
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さて、そのお返事と言えば、忘れてたころに届いたメールに、驚きを隠せない様子。私はそこに相手の正直さを見た。変なプライドを感じさせないと言うことも。あるいは、メールの端々に、ほんの少しの畏れすら感じさせるほどに低姿勢だったなぁ^~。
メール交換をお願いへの返答は、喜びと畏れとが入り混じる程度が丁度いい。だって、まだ、双方とも、相手のことは何一つわからないのだから。その正直な思いを隠さずあらわしたらいいのではないでしょうか?それがお相手と心通わす第一歩だと思います。相手からの返事は、なによりもうれしそうでありながら、自分を誇張しすぎないのがいいですね。
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初めてのメールから最初の出会いまで、私の場合はほぼ3週間ぐらいだったと思います。最初、私が一番楽しく感じたものは、自分の知らない土地で、私の知らない暮らしの様子を聞くときでした。家の前に大きな川が・・。その向こうに富士山が・・・。後ろには、ミカンの山とアジサイの森と梅の林・・・。実は、私、まずはその風景に魅了したのかも知れません。なんと言っても、
「では、いまから、タラの芽でも、採りに行ってこようかなぁと思ってます」
・・・なんて、独り言のような相手のメールに、押し付けないやさしさを感じただけではなく、私に自分の幼少時代を思い出させてくれたし、さらには、そこに息付く相手の暮らしがイメージできる。
メールで誰かをひきつけるとき、始めのうちは、ご自分の周囲の自然のすばらしさをお伝えしたらいいかも。自然が嫌いな人はいないと思います~~それが見れるだけでもすばらしいものね。
7 「いいなぁ~~富士山、近くで見たいなぁ~~」
私が、お相手に形和らげて、メールをするようになったのが、富士山が始まりでしたね。
そして、「ねぇ、タラの芽、いかがでしたか~~取れましたか?」って、聞きたくなっちゃう。
つまり、ほんとうに興味があったとき、あるいは、おしゃべりがしたいとき、メール自体が文字だけではない、おしゃべりとなるんですね。
私、実は、タラの芽のような山菜がだいすきで、それと言うのも、幼いころ、父親が春山へよく連れてくれていたからです。
もしも、硬い文字だけのメール交換が続く場合、私は、相手との心のつながりがまだできていないんだと思います。遠慮せずに、おしゃべりが出来るようになりましょう。
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では、どうすれば、遠慮なく話せるようになるのでしょう。
ところで、私には、メールだけではないけれど、友達作りには、一つの小さな信条がありました。それはね、「まずは自分が先に、自分のことを隠さず話しましょう」ということなの。現在は、なかなか本音でものを言えない人が多いと聞きました。あらぁ、私は、いつでもこれはと思えば、友達になれます。
最初、相手の方は、そんな私に聞くだけの立場。うなづきながら聞いてくれるけど、その次に会ったとき、今度は私が聞き役になれます。相手がやっと、自分のことを話す勇気が出たのかなぁ~~。
いえ、それ以上に、誰だって、本当は自分の悩みも楽しさも、すべて話したいに決まってます。私は、そうと信じてるのよね。だって、人は心の中を分かち合うからこそ、この世を強く生きていけるんだもの。
自分から、今の思いを、今日の出来事をメールしてみませんか?それが、何よりも近道です。
これが双方で同時進行したところが、私の場合は、ラッキーでした。
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さて、タラの芽の結論は、私には意外な事実を知る結果に。
友達を誘ったけど、誰も行けないということで、結局、山へ行くのは止めました・・・。
う?期待したのが間違いか?この人、予定はあくまで予定だけか?それほどきままに生きてるんか?
そう思うのが普通だわよね。
でも、早、還暦も近い私が思うことがこれだけだったら、再婚なんて無理でしょう。歳のせいか、経験豊富のせいか?私は、彼の言葉の裏に、言い知れぬ孤独を感じてしまいました。そうね、メールの真意を深く読み取る力を身につけたいな。
メールのときこそ、この力が必要かも。たとえば、もしも、相手にほんの少しの好感が持てるなら、真実を読み取りたいなと思いませんか?
私は、正直に応対するこの人柄だけは信じようと思っていたんだと思います。
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なんとなく孤独感を感じさせる相手だったら、私がメールの上で出来ることは何でしょう。
相手のおしゃべりに必ず反応することでしょうか?それも、無理せずに、自分の興味がわくがままに。
幸いにも、始まりは私の方の話題ばかりだったのに、1週間後には相手のお話が山ほど。当時の私は、同居人が3人は居ました。息子と下宿人の留学生が二人。海外渡航暦の長い相手には、それもまた興味があったでしょうし、私はさほど孤独感はなかったと思う。
だから、聞き役は、大して大変ではありませんでした。しかも、私には未経験のことばかり。私が本当はしたかったけど、あきらめてきたことばかり。
そんな話題に感嘆の声を交えながら、話が前へ前へと進みました。相手が半世紀以上もの生活の様子は、私には興味がないとは言えないことばかり。当時のメール交換は、1日に数回も。お互いの暮らしぶりは、いったいどうなっているのやら・・ですよね。
11 さて、現実の生活について話が進むのは、それからです。
今は、どんなお仕事を?どのくらい長い間しているの?今はどんなお部屋で?今は、何がやりたいの?今は、どんなものを食べてるの?
今は・・・今はと、お互いを知り始めたのは、2週間目に入ってからだったと思います。
さてなぁ~~、結婚相手として、一緒に暮らすに、私は何の役に立てるか?そんなことが頭をよぎるようになりました。
もちろん、メールにそんなことは書かないけど、料理のヒントを教えたり、こちらは今日はこんな料理を作ります~^なんて、そんなお互いの日常生活、ある程度、お伝えしないといけないものね。その中に、私のできるお手伝いを含めましょうか?それが、相手に心に負担となるか、喜びとなるか、それは、まったくわからないことだけど。
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続いて、話題がさらに具体的になりました。振れたくない部分を隠すわけには行きません。
私の場合、離婚を経験したわけで、ほんの少しでもその事件のあらまし、過去の夫とのいさかいを話すことになりました。幸いにも、子供二人が私とは連絡だけは出来る状態だったし、離婚も再婚も私の好きなようにしたらいいと、言ってくれていたので、気が楽ではあったのだけど。
相手の方は何しろ結婚の経験もなく、子供を持ったこともない。ただ聞くだけの、理解できない事柄だったと思います。
逆に、海外暮らしが長い相手には私が理解できないことも多いのは事実です。だから、お互いの今までの暮らしを取り上げたところで、共有できるものはない。
けど、もしかしたら、共有するのはこれからなんだと、過去は聞き流す余裕が必要でしょうね。だって、実際問題、お互いが相手の過去をあれこれ言える立場にはないのだから。
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ここにくるまで、私が相手に望んだことは、ちゃんと満たされていたのでしょうか?メールを交換しながら、まだ会ったこともない相手だと言うのに、何の基準で、私はここまで話が出来たのでしょう?今、思い返すと、何の具体的な理由もありませんでした。それはね、一言で言えば、メールの中身が私には面白かったこと、正直そうな人柄を信じたことだけだったような。
だからこそ、己を正直にするその恐ろしさを乗り越えましょう。まじめなサイトで、正直そうな相手だったら、もしもこのまま終わっても、いい思い出が残ると信じましょう。だって、お互いが正直であれば、怖いものはないはずですもの。
そして、今、結婚5年目を迎えようとして、確信できることが一つだけあります。メール時代は、やっぱり、見えない世界でのお付き合いです。メールからのイメージや話題の中身だけでは、双方の意思の疎通にほんの少しの誤解だってあったかもしれない。あるいは、意識せずとも、話題を選んでいた場合だってありえます。意識せずとも、人はみなやっぱりいい子で居たいのです。そんな人の在り様をちゃんと自覚しておきましょう。でないと、初めての出会いが怖くなります~~
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時はゴールデンウィークの最後が近づくころでした。突然、このお休み中に、会いませんかとメールが来ました。
最初のメール交換は、私の方からだったけど、出会いのお誘いは、相手の方からだったということです。世の中、お休みをどのように過ごそうかと、人それぞれに楽しみだったり、寂しかったり。いやはや、私だってご他聞にもれず、誰とのデートもなかったころ。相手のお休み中にと、早速その提案を受け止めたんです。
ところで、私はインターネットで知り合った異性と、そのときまでに10人の方と出会っていました。たとえば、駅前まで迎えに来てくれたり、夕方以降、都心の駅ビルの一杯飲み屋さんだったり、あるいは、寿司が好きなら寿司屋がいいとか。ご馳走をいただくたびに、申し訳ないと思うことも多かった。
けど、今回は、どこか違うなぁ~^なぜって、目的地は新宿御苑がいいという。歩きますから、スニーカーで着てください。自分は野球帽をかぶっておくから、見つけてくれるとありがたいとか。
通常、男性が必死でエスコートしてくれそうな気がするが、このお相手さん、そんな様子はございません。要するに、相手にとって、私がすべてではないんです。要するに、自分の好みをちゃんと要求してくれますところ、それこそがこの年代での出会いの、甘さも辛さも知り尽くした、あばたもえくぼなんて絶対にない、そんな出会いとなりそうです。
ご自分の思いを、出会うときほどきちんとお伝えいたしましょう。そのほうが、相手もとてもらくだからです。
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歳の差を乗り越えて結婚される方も多い時代ですが、私の場合は、たとえ半世紀以上別々の暮らしをしていても、話が楽しく盛り上がった裏の理由がわかりました。それはただ、ほぼ同じ世代に生まれ育ち、大人になり、世の中の変化をそれ相応に経験したきたおかげでしょう。新宿御苑をせっかくのカメラに収めることも忘れながら歩き回り、ベンチに腰を下ろせば、なにやら恋人同士に見えたかなぁ~~。お酒を飲みました。もう一軒はしごもしました。夜中11時過ぎ、新宿駅で別れるとき、心残りを見せる相手の姿を今でもはっきり覚えてます。
メール交換からのお付き合い、実は大成功だったのかもしれません。その秘訣は、総じて正直であったことです、お互いが。そして、やたらとあらぬ期待を抱かないことです。
出合ったとき、お互いが受けた印象を最後にお伝えいたします。相手が下品そうでない顔立ちだったとほっとした私。年上のクセにやたら元気がよさそうだったと私を見た相手。よほどの悪人でなければ、期待しすぎないかぎり、楽しいメールからの出会いが実現しそうですね。